回淡江大學首頁
村上春樹作品における移動する女性たち―女の一人旅を中心に

類別:專書單篇

學年 / 學期:108-2

出版日期:2020-06-01 00:00:00

著者:王嘉臨

出版者:淡江大學出版中心

著錄名稱、卷期、頁數:村上春樹研究叢書 7

摘要:デビュー作『風の歌を聴け』以来、主人公の男性が、旅=空間的移動を通して成長していく過程が、村上春樹の作品の中で描かれ続けている。例えば、マシュー・ストレッカーは「村上の主人公は皆、「異世界」に入って自分の過去に直面するが、そのことによって、現在と未来の「自分」をより強くする。これは異世界の役割のみならず、村上春樹文学全体を通じての根本的な意味であると私は考える」と述べ、村上春樹文学における旅=空間的移動の重要性を指摘した 。  ただし、その際に見落としてはならないことは、男性の異世界への冒険譚とは別に、村上春樹作品の中で女性の旅行記の体裁を取っている作品も存在することである。本稿では特に「レーダーホーゼン」と「タイランド」の二作品に着目し 、作品の中で女性の旅=空間的移動という特異な体験にどのような意味づけを行っているのかをを考察する。それによって、しばしば男性中心主義と批判され 、女性たちが「男性たちにとって都合のよい存在」 になっている村上春樹の作品における、こうした作品群の位置づけについて考えていきたい

關鍵字:村上春樹;移動;女性;一人旅;自己形成

語言:jp