出版日期:2025-05-24 00:00:00
著者:中村香苗
著錄名稱、卷期、頁數:『母語・継承語・バイリンガル(MHB)教育研究』21, p.9-23
摘要:本研究はライフストーリー研究の枠組みで、日本で徹底した「一親一言語の原則」(OPOL)で子育
てをした台湾人母と成人した娘の語りをもとに、母娘それぞれが OPOL の育児・成長過程をどう捉
えているのかを探究した。分析の結果、成長過程で娘のバイリンガリズムに対する態度が急激に悪化
し、ネガティブだった時期を経て、最終的にはポジティブに捉えられるようになった経緯が明らかに
なり、その間に母娘ともにさまざまな困難があったことが浮き彫りになった。それでも台湾人母が
OPOL を貫き通せた要因として 1)母自身の強い意志、2)夫の高い中国語能力、3)第三言語である
英語の存在、が見出され、また間接的な要因の可能性として 1)母娘ともに高い言語能力、2)娘の
台湾に対する親愛、3)母娘の良好な関係、が示唆された。最後に、娘の中国語に対する羞恥心の要
因が周りの奇異や反感の目であった点は、多文化化する日本社会が真摯に向き合うべき課題と言えよ
う
關鍵字:家庭言語政策、一親一言語の原則、国際結婚、台湾人母、ライフストーリー
語言:jp
ISSN:2759-7873
期刊性質:國內
通訊作者:中村香苗
審稿制度:是
國別:JPN
出版型式:電子版